ジーンズの聖地・児島を擁する岡山には、幾多の『デニム製品』が揃う
2024.03.18国産ジーンズ発祥の地・岡山は、世界に誇る国産デニム最大の産地
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江戸時代に盛んだった綿織物が発達し、今も繊維産業が活発な岡山県。
なかでも倉敷市児島地区は、昭和35(1960)年に国内初のジーンズが誕生したことから「国産ジーンズ発祥の地」とも称され、ジーンズの聖地として有名です。
また、一時国産ジーンズの約7割を生産した井原市では、現在もそこで作られる高品質のデニム生地が、欧米の高級ジーンズに採用されています。
2つの市を中心に生み出される「デニム」と「ジーンズ」は、国内外から注目される一大産地として、世界にその名を馳せています。
原綿、糸、染め、織り、縫製、加工…。すべてにこだわり抜いたジーンズ
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倉敷市児島地区と井原市には、染色から織布、縫製、洗い加工まで、ジーンズ製造に関わるさまざまな業種が集積しているのが特徴です。地域で一貫してジーンズを生産するという、ほかではまねできないこだわりを追求した作り方が、高付加価値な「岡山のジーンズ」として、世界的に高い評価を受ける所以となっているのです。
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たとえば、国内外で商品展開している『株式会社ジャパンブルー』では、児島の伝統の技を結集して作るジーンズを生産。代表製品である「桃太郎ジーンズ」は、世界最高品質のジンバブエ・コットンを厚物織物専用の「旧式力織機」で丁寧に織り上げた逸品です。
ヘヴィーオンスのデニムは1本ごとにひとりの職人の手によって縫製され、そのはき心地のよさと耐久性の高さが自慢。芯の白さをキープしつつ、インディゴのみで染め上げた純粋な青も魅力で、履き込むほどに現れる濃淡の激しいアタリや自然なムラ感といった美しい色落ちが、ジーンズを育てる楽しさを教えてくれます。
多彩なメーカーが多種多様なデニム製品を展開
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倉敷市児島地区と井原市には、オリジナルのジーンズを発信するブランドも、数多く存在しています。
また最近では、伝統と革新性を融合させたさまざまなデニム製品も作られています。たとえば、レディースジーンズのトップメーカーとして知られる『Betty Smith』では、サンプルや製品の残り布を用いて作るペンケースやミニトートを生産。ジーンズのバックポケットをモチーフにしたデザインがポイントになっています。カジュアルながら「本物」のよさを感じさせてくれる品々がそろいます。
岡山が世界に誇るジーンズの数々。
「一生もの」として、取り入れてみてはいかがでしょうか。