倉敷美観地区の「桃太郎のからくり博物館」は、ユニークな仕掛けや絶叫コーナーが人気。遊び心満載で桃太郎伝説を楽しく体感できる、おすすめのスポットです。
2025.03.05桃太郎のからくり博物館

倉敷美観地区のメインストリートから少し路地に入ると、倉敷アイビースクエア側の裏通りに「桃太郎のからくり博物館」があります。レトロな桃太郎が目印となる入り口が印象的です。岡山県は桃太郎伝説発祥の地として知られており、この博物館では桃太郎について楽しく学ぶことができます。有名な「きび団子」を味わう前に、ぜひ立ち寄りたいスポットです。
レトロな受付

引き戸を開けて中に入ると、レトロな雰囲気の受付が待っています。ここで入館料を支払います。岡山観光WEBのスポット紹介ページにある「旅とくクーポン」 提示すれば100円割引となります。受付の前には、一見カプセルトイのように見えますが、実はおみくじが設置されています。まさにユーモラスな仕掛けで、すでに笑いの世界への入り口となっています。
桃太郎の誕生

館内には1から15までのからくり展示が並んでいます。「桃太郎の誕生」と書かれた最初の展示では、最初は桃の中に誰もいないように見えます。
桃太郎が出現!

ケースの左後ろに回ると、生まれたばかりの桃太郎が姿を現します。正面からは見えないというこの演出は、まさに巧みなからくりの技です。
手品のような体験

机の上に置かれた桃の中に入ることができる展示もあります。好奇心旺盛な人は挑戦してみましょう。ただし、体の大きい人は少し難しいかもしれません。
身体が消えた!

机の中には小さな穴があり、そこから頭を出すと、まるで身体が消えたかのような錯覚を体験できます。狭い空間で向きを変えるのは少し大変ですが、座布団が敷かれているので、小さな空間でも快適に楽しめます。
不思議な鏡と錯覚の世界

見た目は大きな桃の中の種ですが、種の中に手を入れてみると、もう一人の自分の手が現れ手をつなごうとしてきます。
自分と握手

渦を巻いた魚眼レンズのような鏡の中から現れたもう一人の自分の手に、引き込まれそうな不思議体験ができます。感覚になれるとじゃんけんしたり、ハートを作ったりして遊べました。
魔法のうずまき

この渦巻きを20秒見て上のお花を見ると、不思議な現象が起きます! お花がまるで飛び出してくるように見えました。
鬼ヶ島入り口の桃太郎

博物館の中には、暗く静かな鬼ヶ島の入り口が再現されています。伝説によると、桃太郎は鬼ヶ島へ鬼退治に向かいました。岡山市と総社市には、吉備津彦や温羅にまつわる伝説が残されており、総社市東部の鬼城山(きのじょうざん)は鬼ヶ島のモデルとされています。温羅(うら)という大男が居城としていたとされるこの地域は、桃太郎伝説の重要な舞台なのです。
また、瀬戸内海に浮かぶ香川県高松市の女木島などにも「鬼が島」の言い伝えが残っています。
鬼ヶ島洞窟探検

出口まで25メートルという短い鬼ヶ島洞窟は、お化け屋敷を思わせる怖さがあります。入り口から絶叫で始まり、自分自身の姿に驚くことでさらに絶叫し、最後まで恐怖と興奮に満ちた体験となります。「お化け屋敷ではありません」と書かれていますが、訪れる人にとっては本格的なお化け屋敷のような迫力です。
桃太郎の博物館

桃太郎は日本の代表的なおとぎ話の一つで、その起源には諸説あります。桃から生まれたという説や、老夫婦が桃を食べて若返り子供を授かったという説もあります。吉備津彦命が吉備国(岡山)の鬼・温羅(うら)を退治したという伝説は、今日まで語り継がれています。博物館の展示からは、時代とともに解釈や表現が変化してきた桃太郎伝説の奥深さを感じることができます。
桃太郎伝説最古の古文書

1階フロアには、文化8年(1811年)江戸時代の桃太郎伝説の最古の古文書が展示されています。ショーケースの中にあるので読むことはできませんが、解説文を見るとその時代背景や、現代にもつながる事例が書かれていてとても興味深いです。
桃太郎の紙芝居

紙芝居風の動画も上映されており、丸太に腰を下ろして物語に耳を傾けると、さらに深く桃太郎の世界に浸れます。
最後に、「のぞくな」と書かれた光るグリーンの目のような穴には思わず覗いてしまいたくなります。からくり仕掛けが随所に散りばめられたこの博物館は、倉敷美観地区を訪れる際に必見のスポットです。
【桃太郎のからくり博物館】所在地:岡山県倉敷市本町5-11
TEL:086-423-2008
営業時間:10:00~17:00
休館日:年中無休
駐車場:なし